アカリには6つ年の離れた弟のショウタがおり、両親が過保護になった弟が同棲することで怒っていた。しかし、弟は両親に謝罪の言葉をかけ、母は結婚を考え直すと思っていたが、実際にはお相手が年上だからという理由で反対していたことが発覚し、母は自分の大人げなさに気付いて弟の結婚を認めた。母は弟を溺愛しており、結婚相手に失礼な態度をとらないように目を光らせる覚悟を決める。【第4話】へ続く。
前回からの続き。
弟は両親へまずは謝罪の言葉をかけました。
両親に挨拶をすることもなく、同棲を始めたことを反省したのでしょうか。弟の真剣な姿を見ている私まで緊張してきました。心の中で「ショウタがんばれ!」と応援しながら見守るしかありません。どうかお母さんが納得してくれますように……。
どうやら母は、弟が結婚を考え直すと思って話を聞いていたようです。しかし結婚の意思が揺らがない弟を見て、だんだんと気持ちが高ぶってきました。父としても、なぜそこまで母が弟の結婚に否定的なのかが理解できないようです。「会ったこともないのに」という父の言葉が響きます。たしかにそう。なぜ会ったこともない弟のお相手のことをそこまで受け入れたくないと思うのでしょうか。
弟の結婚に反対する気持ちはあるにしても、お相手に会わないままでなぜそこまで頑なに……。意地でも結婚を許したくないという母の気持ちがいまいちわかりません。だけどみんなで話しているうちに、私の中にふとした考えが生まれます。もしかしてお母さん……。
結婚を反対しているのは、お相手が年上だからなんじゃないの? その言葉に母は明らかに動揺しました。おそらく図星……。やっと自分の大人げなさに気付いたのか、母は弟の結婚を認めました。母は弟に「ちゃんとした道を歩ませてきた」という自負とこれからもそうさせたいと考えているのでしょう。弟を溺愛する母が結婚相手に失礼な態度をとらないように、できるかぎり目を光らせるつもりです。
【第4話】へ続く。
原案・編集部 脚本・古川あさこ 作画・むらみ 編集・Natsu